地図学– tag –
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地域メッシュはホントに「ほぼ同一の大きさ」なのかを調べました
先日、社内で地域メッシュ(標準地域メッシュ)の説明について話題になったことを。 総務省統計局のウェブサイトでは地域メッシュを利用する利点として以下のように説明されています。 地域メッシュは、ほぼ同一の大きさ及び形状の区画を単位として区分されているので、地域メッシュ相互間の事象の計量的比較が容易です。 この「ほぼ同一の大... -
座標参照系チートシート
日本でよく利用される座標系の適用区域と原点、WKID を示したポスターです。 -
「UTMグリッド」と「MGRS」について
シン・ゴジラの記事を書いていて、MGRS に関する仕様は別の記事にまとめ直しました。 はじめに 数年前から、国土地理院の地理院地図をはじめ様々な自治体や国の機関で「UTMグリッド」や「UTMポイント」という用語が登場しています。これは、ある地点を緯度経度などの座標に代わって表現する、地理識別子による空間参照と呼ばれる位置の特定方... -
扁平率の求め方
はじめに 海外の測地系を定義したいが以下の楕円体は ArcGIS でどの定義を使えば良いのか?という質問を受けました。 SPHEROID:EVEREST'S, A=6377303.96300 METER, B=6356102.91400 METER, F=1/300.8017 最初、"EVEREST" という語を見て D_Everest_1830 だろうと思い回答したら、Everest_1830 楕円体は以下の大きさで、上記と一致しないとい... -
平面直角座標系の座標軸
ArcMap では、[XY データの追加] (ArcMap → [ファイル] メニュー → [データの追加] → [XY データの追加])を使うことで XY 座標が入力されているテーブルからポイント レイヤを作成することができます。 この操作でよくあるトラブルが「平面直角座標系で XY フィールドを指定したのに想定した場所にポイントが表示されない」です。 たとえば... -
度分秒と十進度(十進経緯度)の相互換算
地図でよく使われる座標として緯度経度があります。たとえば日本経緯度原点はこのような緯度経度になります。 東経139度44分28.8869秒 北緯35度39分29.1572秒(日本測地系2011) 地理座標は「度(°)」「分(′)」「秒(″)」で表されますが、1度は60分で1分は60秒となり、「度」は十進数で「分」と「秒」は六十進数です。このような異なる... -
日本全国に適用できる最適な正積図法は何か?
「日本全国を表示するのに最適な投影法は何ですか?」 よくある質問です。最近は回答として次の正積図法とパラメーターを使っています。 日本の GIS講習で最初に習う具体的な座標系は地理座標系、UTM座標系、平面直角座標系ぐらいで、投影座標系は割と狭い範囲に適用できるものしか教えられません。世界地図ならメルカトル図法とか学校で習っ... -
縮尺と精度
学生時代、大学の授業で GIS データに縮尺の概念はない。精度が重要である。 と一番に教えられました。 当時は呪文のように GIS データは「縮尺」ではなく「精度」と覚えてきましたが、ここにきて「精度」とは何かを説明しなさいと言われるとあいまいな回答しかできなかったので、あらためて調べてみました。 縮尺 = 地物を模した地図の1辺... -
日本周辺座標系のWKID一覧
日本でよく利用される座標系の適用区域と原点、WKID を示したポスターです。 -
国土地理院の小縮尺地図に使われている地図投影法
はじめに 国土地理院が刊行している地図の投影法について調査する機会があったので掲載します。 よく使う25000分の1地形図などはUTM図法で有名ですが、小縮尺はあまり知られていません。パラメータはなおさらなのでまとめてみました。 国土地理院発行小縮尺地図の投影法 図名図郭名地図投影法標準緯線1標準緯線2中央子午線中心緯度中心経度50...