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座標参照系チートシート

2015/4/16 (木)

日本全国の GIS データを扱っていると、どこが何帯・何系かすぐに知りたいことがあります。そこで使えるのが「ユニバーサル横メルカトル座標系と平面直角座標系の適用区域」です。

このシートで日本でよく利用される UTM 座標系と平面直角座標系の適用区域を示した図です。標準地域メッシュ、適用される帯と系を色分けして表と対応、座標参照系の原点経緯度を示しているのが特長です。

デジャヴされた方に誤解のないよう説明しておくと、この図は 2003 年の学生時代に「座標系が一目で分かる図がほしい」と思って作成したものです。入社後 2年目ぐらいにリファレンスカードを作る企画出た際に会社に提供したのがこの図です。なので、こちらがオリジナルです。

昨年オンサイト トレーニングで伺ったお客様オフィスの壁にこの表が貼ってあるのを見たときは涙が出そうになりました。他にも使っていただいている話を伺ったりしていて、うれしい限りです。

WKID とは

WKIDとは、Well-Known ID の略で、SRID (Spatial Reference ID) とも呼ばれています。Esri や 旧European Petroleum Survey Group (EPSG) によって組織的に定義された ID がありますが、そうでないものもあります。

ArcGIS 10.1 for Desktop から下図のように [座標系] ダイアログの検索ボックスに WKID を入力して絞り込むことができるようになりました。

[座標系] プロパティ

[座標系] プロパティ

また、ArcGIS の各種 API 等でも座標系を WKID で指定するような仕様があるため、ひと目で WKID が分かるとより良いです。そこで最近、表中に座標系の WKID を追加する修正を加えました。地理座標系の WKID も追加しています。

EPSGコードの管理を現在行っているのは、イギリスのInternational Association of Oil & Gas Producers(以下OGP)のGeodesy Subcommitteeですが、もともとはEPSGの正式名称であるEuropean Petroleum Survey Groupという団体がこの仕組みを作成しました。この団体は、ヨーロッパ諸国の石油産業とのつながりを持った科学団体で、名前のとおり石油発掘のために 測地学、測量学、地図製作などの専門家が所属していました。そのため、石油発掘の手助けとなる地図作成時に有効なEPSGコードを作成した、と言われてい ます。
EPSGは2005年にOGPに吸収されましたが、座標系を整理するコードは未だにEPSGコードと呼ばれています。

インフォマティクス社 Web サイトより引用

メッシュ番号から経緯度の求め方

一次メッシュは 20万分の1地勢図の図郭と一致し、番号はメッシュの南西経緯度を元に付番します。「南西緯度の1.5倍」 2桁が 100 と 1000 の位で、「南西経度 - 100」 が 1 と 10 の位になります。

計算式

メッシュ番号 = (緯度 * 1.5) x 100 + (100 - 経度)
例)5132 = (34 *1.5) x 100 + (132 - 100)
この逆算で経緯度からメッシュ番号も求められます。

更新履歴

2022年10月18日修正

Webマップ版を作成しました。

2017年4月6日修正

一次メッシュの図郭名にメッシュ番号を加え、ついでに世界測地系の WKID を優先して旧測地系と表示順序を逆にしました。

最近全国(というか全世界)を股にかけることが多くなり、メッシュ番号を元に場所を特定する機会が多くなりました。計算でメッシュ番号から経緯度を求めることができます。できるのですが、覚えたり計算したりするのが面倒なのでチートシートを修正して書き込みました。

最近知り合った方から「使ってます。」と言ってもらったのがうれしかったです。

2017年4月7日修正

公開 1日にして Twitter でとんでもなく高いエンゲージメント率になっております。

そんな反響をいただいているところ、いくつか問題が発覚しました。お手数ですが再度ダウンロードしてください。ダウンロードしても変化がない場合は、スーパーリロードしてみてください。

2015年の第2版で修正したデータが見つからず、2003年の初版データを元に修正したら第2版の修正が元に戻ってしまってました。以下を修正しています。

  • 印刷すると背景が濃すぎて文字が見えないため、薄い色に修正
  • 系番号をローマ数字から算用数字に変更
  • 表の緯度と経度を逆にし、度分秒から° ′ ″ に統一(適用区域の文字はそのまま)
  • 凡例を修正
  • 地図上の経緯度、UTM図帯のラベルを修正
  • Webメルカトル座標系の WKID も追加

2018年4月16日修正

平面直角座標系の適用地域の説明に誤りがありましたので修正しました。

2018年10月1日修正

「座標系チートシート」を「空間参照系チートシート」に名称変更しました。

2024年5月4日修正

JGD2011のWKIDをEPSGに変更しました。

  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『"地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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