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ジョン・スノー縁の地を訪問

1年ほど前に、John Show さんと称する人からのスパム メールが届いたことをきっかけに、世界で最初の空間解析を行ったジョン スノーのコレラマップを紹介しましたが、今年の1月にロンドンへ行った際に John Snow に縁のある場所を訪問してきました。

前回の復習ですが、ジョン・スノー(John Show)は医者で、1854年にロンドンで大流行したコレラの発生源が特定の井戸であることを患者のマッピングによって推測し、問題の井戸を閉鎖したことでコレラの流行を収束させました。このことから、世界で始めて空間分析を行った(地図を使って問題の因果関係を突き止めた)人とされています。疫学の祖とも呼ばれています。

Jown Snow の肖像

当時、コレラは悪臭が原因で空気感染すると信じられており、井戸水との因果関係は考えられていなかったのですが、スノーの分析によって井戸に「何かしらの」原因があるということまで突き止めることができ、問題を収束させることができました。コレラ菌が発見されたのはその 30年後になります。

現在、コレラ大流行の原因となった井戸の近くに John Snow の名を冠したパブ(イギリスではバーのことをパブと呼ぶ)があります。初日の仕事が終わってから同行者と夕食を食べるのに、「せっかく GIS 関連の仕事に来たんだからゆかりのある所で食事をしましょう!」と説得し、John Snow Pub へ向かうことに。場所はロンドンの Soho 地区になります。

John Snow Pub

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この記事を書いた人

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。
代表著書『"地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる
GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期・第32期常任委員。発言は個人の見解です。