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地形図の折り方

2010/1/9 (土)

「やっぱ紙地図やわぁ。」

大学時代の恩師の言葉です。ArcGIS でデータを作り、ArcPad でデータをチェックアウトしてフィールドワークの準備をします。当日のフィールドワークでは GPS で現在位置のデータを取得しようとするも重いシェープファイルだと表示に時間がかかるし、ペンタッチで属性を入力するのも面倒。そんなときは地形図にマークしてフィールドノートに情報を書き込む。これが巡検の王道なんですが、さんざん苦労して作った GIS データはなんだったんだと落胆した言葉です。

そんな地形図を約 8 年ぶりに購入しました。その間に平成14年図式への変更があり、世界測地系の移行 に伴い新しい規格に地図も代わったので地形図の折り方に迷いました。新しい規格は隣の図郭と重複する部分があります。

DSCF4672

自分の折り方はシェルパ斉藤のバックパッキング術で紹介されてた方法を使ってるんですが、新しい規格は図郭が大きくなってるので折りたたんだ時のサイズも大きくなってしまいます。世界測地系の 2 次メッシュ図郭(東西7分30秒、南北5分)で折りたたむことにしました。

DSCF4676

地図の途中で折るのがもったいなく図郭名が見えなくなってしまったのが残念ですが、従来の折りたたみサイズと同じになるのでこれでいきます。

要するに図郭を 8 分割するのがこの折り方ですが、UTM は北に行くほど図郭の面積が小さくなるので折りたたみサイズもちっちゃくなるんですね。逆に南は図郭の面積が大きくなるので、新しい方式の場合は沖縄だと重複領域はどうなるんでしょうか。

 

赤色が新しい規格に移行済みの図郭です。

明日はこの地形図持って登山がてら読図をしてきます。

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  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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