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GIS と料理

2016/6/14 (火)

「GIS を始めたい。」と言われた時になんと答えたら良いでしょうか。これを「料理を始めたい。」と置き換えて考えてみます。

「どんな料理作りたいですか?」

「和食を作りたい。」「フランス料理のフルコースを作りたい。」いろんな目標があるでしょう。GIS だと地図を作ることでしょうか。最終目的が地図に限らず、研究者だと論文だったりするかもしれません。

料理 GIS
食材 データ
調理器具 ソフトウエア、ツール
レシピ チュートリアル、マニュアル
シェフ エンジニア
料理教室 トレーニング
冷蔵庫 ポータル
料理 成果(地図、論文、システム、など)
味覇 デタコレ

食材は新鮮な方がおいしいです。GIS のデータも最新のものを掘り出して使うのが良いですね。歴史的な変化を調べるには熟成された食材の方が良いかもしれません。

調理器具は高機能なフードプロセッサーがあるとより簡単に調理ができるでしょう(と言っておきたい)。包丁一本で何でもこなすより、ピーラーで皮をむく方が楽です。便利な調理器具を用意しておくと短い時間で料理が完成します。GIS ソフトウェアはたくさんありますが、より多くの機能があると目的の成果を短期間で作ることができます。

料理の作り方=レシピがあればとりあえず自分で形にすることはできます。チュートリアルでストーリーに沿った操作を行って技術を習得しましょう。

料理の作り方はシェフが知っています。料理をよりおいしくする秘訣も教えてくれるはずです。

冷蔵庫を開けたら新鮮な食材や下ごしらえした料理、調味料がそろっていて欲しい。ArcGIS Online のようなポータルにアクセスしたら新しいデータ、すぐに使える地図、あるいは「温めて食べてください。」と書いてラップされた料理そのものが入ってるかもしれません。ポータルには常に新しいデータを皆がどんどん入れてくれれば、使う人にとってはうれしいですね。

これを入れればどんな料理もおいしくなるという味覇(創味シャンタン)。最近いろいろ問題があったそうで 2 つの名前を書きましたが、これがすぐに使える GIS データ集 ArcGIS データコレクションでしょう。これを使えば立派な地図がすぐに作成できます。

とりあえず料理教師に通えばそれなりの料理の作り方を練習することはできるでしょう。レシピがあればどうやって作れば良いかも分かります。しかし、それで誰もがおいしい料理を作れるようになる訳ではありません。失敗したりの試行錯誤で上達するでしょうし、独自に編み出した秘伝のタレを使うなんてテクニックもあるかもしれません。

料理が完成してそれを食べた人が「おいしかった。」と言ってもらえるとうれしいですね。私は「おいしい料理が作れるようになった。」と言ってもらいたいです。

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  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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