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マムート マジック Mammut Magic GTX に合うアイゼンを探す

2016/4/24 (日)

Mammut Magic GTX1

昨年末に買ったマムートの登山靴 Magic GTX。一足でオールラウンドに登りたい、アイゼン(クランポン)も付けたいということでこれを選びました。マムート直営店ではアイゼンの取り扱いがないので使うときに買えばいいと思っていたら、来週末のゴールデンウィークが迫ってきたのでアイゼンを買いに行きました。

今日の移動遍歴

1.新宿に移動

靴を買った時には「マムートの靴にはペツルやブラックダイヤモンド(メーカー)が合いますよ。」とお店の人から聞いてたけど、コストパフォーマンスで選ぶならモンベルだと思ってモンベル新宿南口店に行きました。

モンベルの12爪アイゼンだと Kajitax というモデルがあるけど、シーズンオフのせいか、S サイズと L サイズしかなく、「M が妥当だけど在庫がなくて別の店ならあります。」と言われ、自宅に近いモンベル御徒町店に取り置きを頼みます。

2.御徒町に移動

モンベル御徒町店で Kajitax M サイズを試着したら、

「この靴にはモンベルのアイゼンは合いませんね。」と言われてしまう。

「えーー!」

Mammut Magic GTX5

かかと側のソールが細い

ヨーロッパの靴は細身(特にかかと側が)なので、モンベルの靴にあうように作られたアイゼンだと合わないとのことでした。モンベルには、グリベルという海外メーカーの取り扱うもあり、店頭在庫で試したら、「こっちの方がいいですね。」と言われる。海外メーカーで値段が高くなるならマムートの店員が話していたペツルやブラックダイヤモンドでも試してみようと思い、とりあえず取り置きだけしてもらって店を出ます。

3.銀座に移動

御徒町から割と近い登山店で銀座にある銀座好日山荘に行き、ペツルとブラックダイヤモンドを試すけど、やはりかかと側のストッパー幅が広くてあわなかったです。ここにもグリベルがあり、「こっちの方がいいですね。」とお店の人にも言わます。

4.京橋に移動

グリベルならポイント特典がつくのでモンベルで買った方がいいやと思い、電話で在庫を確認してモンベル京橋店に移動します。そしたら 12 爪のセミワンタッチアイゼンがうまく伝わってなくて、指定したモデルと違う在庫しかありませんでした。御徒町店で取り置きしてもらっていたモデルは 10 爪アイゼンだったようなので、12爪アイゼンで在庫がある店を検索してもらったら、モンベル新宿店とのこと。「マイガッ!」

5.(振り出しに戻る)新宿に移動

振り出しに戻るのかと思いながら再びモンベル新宿店に移動し、朝に対応してもらった店員確認しようとしたら応援で店舗に移動しているとのこと。別の店員の方に事情を話して再度グリベルで調整してもらったら、

「この靴にはグリベルのアイゼンは合いませんね。」と言われてしまう。

「えーーー!!!」

つま先からの膨らみがフロントの密着性を阻害する

つま先からの膨らみがフロントの密着性を阻害する

振り出しに戻っただけでなく、それ以前の状態に戻ってしまうのですか、、、

クレームを言った訳ではないけど、店長まで出てきて「人によって知識と許容範囲のレベルが違うためにこのような自体になってしまいました。大変申し訳ございません。」と平謝りだった。「この靴を買ったお店にこちらから連絡してどのアイゼンが合うか確認しましょうか。」と言ってくれたけど、直営店の人が話してたメーカーが合わなかったこともあり、そこまでしてもらわなくても大丈夫ですということにした。

最初にこの店員に当たっていれば一日を費やして都内をぐるぐる回ることはなかっただろう。モンベルの登山靴買っとけば良かったのか、、、と思いながら店を出ようとしたら別の店員がやってきて、

「過去にマムートの登山靴に合うアイゼンを探した経験があり、カンプかシモンが合います。」

と伝えてくれた。

1 日中スマホで検索しながらの移動だったのでバッテリーも 20% を切っていた。最後の力で検索して、新宿好日山荘にシモンのワンタッチアイゼンなら在庫があるということを確認する。

途中、LBreath 新宿店にも寄って、クライミングテクノロジーがまぁまぁフィットすることを確認する。

新宿好日山荘に行ったら、確かにシモンのアイゼンだとかかと側は一番装着の相性がよさそうでした。

こんなことなら、神保町の登山用品店を手当たり次第散策するんだったと思いながら帰路につきました。

まとめ

今日の調査でマムート マジック Mammut Magic GTX と各メーカーのアイゼンを試着した結果はこのような結果となりました。いずれもセミワンタッチタイプでの相性で、あくまで自分の所感です。

メーカー モデル 相性 理由
クライミングテクノロジー CT-62019ライカン セミオート 実際付けたモデルの中では一番相性が良かった。けど、かかとが 1cm 程度前にずれるので完璧とは言えない
シモン マカルースピード ワンタッチタイプなので装着できないモデルだが、かかとの幅は一番合っていた。
シモン マカルーミックス ヴァンパイアミックスをみてるとこれも合いそう。
シモン ヴァンパイアミックス SI2602MX 店員によって意見が分かれる。つま先が反っているところに雪が入って外れやすくなるという人と、これくらい問題ないという人と。
モンベル Kajitax LXB-12 × かかとのストッパー幅が広い
グリベル G-12 × シューズがやや反っているのに対してプレートがまっすぐのため、フロントに隙間が生じる
グリベル エアーテック × 上記同様
ペツル T05LL-02 バサックレバーロック × かかとのストッパー幅が広い
ブラックダイヤモンド コンタクトクリップ BD33059 × かかとのストッパー幅が広い

あとは、出たとこ勝負でシモンを買うか、妥協できる範囲のクライミングテクノロジーにするか、迷うところです。

ちなみに、Kajitax は日本のアイゼンメーカーが後継者不足(創業者のご子息が継がなかったらしい)のため、モンベルに事業継承して再スタートしたとのこと。

2016年4月25日追記

マムートの直営店に電話してスタッフが使っている実績のあるモデルを伺ったら

  • ブラックダイヤモンド セラック(セミワンタッチ、ワンタッチ)
  • ペツル リンクス

を使っていて問題ないとのこと。

2016年4月28日追記

モンベルとマムート直営店の方の情報を参考に、ペツル リンクス、シモン ヴァンパイアミックスの在庫があるお店で試着しました。ペツルはつま先が浮いて、後ろのコバが幅広なので合いませんでした。しかし、シモンのヴァンパイアミックスはまぁまぁ合いました。

試着は ICI石井スポーツ登山本店で行ったのですが、靴のサイズによっても相性が異なると言われました。私の足のサイズは 25cm と小さいので、靴も 26.5cm と小さめです。これが原因で、マムート直営店の方の実績と実際の装着とで結果が違うのかもしれません。

また、後ろにコバがついていても、セミワンタッチではなくベルト装着タイプにした方がフィット感が増すと言われました。これならブラックダイヤモンドやクライミングテクノロジーでまったく問題がなかったです。

結論

アマゾンでシモンのヴァンパイアミックスを購入しました。通常の販売価格よりも半額に目がくらみました。まさかアイゼンで偽物はないだろうという理由です。

とリンクを貼ったら購入した翌日に \10,000 値上がりしている。もしかしてこれはラッキーだったのか?

購入したときの価格

購入したときの価格

これはあくまで個人的な検証のため、くれぐれも実際に取り付けて確認してください。

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  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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