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GPD Pocket 購入の衝動に駆られるまでの UMPC 願望遍歴

2017/8/20 (日)

モバイラーにあこがれて 20年。当初は UMPC(ウルトラ モバイル パーソナル コンピューター)という言葉なんてありませんでしたが、GPD Pocket のレビューに入る前に欲しかったけど買わなかった PC の遍歴を載せておきます。

NEC Mobile Gear(購入せず)

1999年頃。モバイルギア、通称モバギ。ちょうど大学生になった前後に登場した手軽に持ち出せるのが売りの PC。当時は「ハンドヘルドPC」と呼ばれており、Windows CE という軽量 OS が搭載されていた。モノクロは単三乾電池2本で最大25時間動作しますが、カラーはリチウムイオン電池で 2時間しか動作しません。アルバイトして買える値段だったけど、この頃は「割り切ったおつきあい」の概念がなく、ノートPC はカラーが当たり前だったことから「モノクロでできることをする」という発想がなかったので購入を断念した。これで大学のノートを取っていればまとめるのが相当楽だっただろう。3回生になってゼミの一つ上の先輩が使っていることがわかり、大学パンフレットの片隅に載ったと当時のホームページに書かれてました。

SONY VAIO PCG-C1MSX(購入)

2002年。当時のモバイルノート代表格で、PCG-C1 最終形の一つ前。MSX は自宅にはなかったけど(98 があったし)小中学生の頃友達のうちで触ったことはあった。名前的にこれが買いと判断して PCG-C1MSX を購入。大学院生時代に修論執筆用に購入しました。研究にも使ったので大学の ArcGIS 8.3 をインストールして使ってましたが、省電力を売りにしたクルーソーだったため遅すぎでした。キーボードは割と使いやすく文書作成には良かったです。ただ、これを買った頃は講義のレポート書くよりも ArcMap で GIS 作業する方が多くなっていたので、結局値段の割には活用できませんでした。あとは、研究室にあったソニー純正 GPS を借りて友人とドライブに行く際のカーナビ代わりに使ってました。当時最先端のカメラ付きでしたが活用できず、この頃から RealPlayer 用にストリーム配信してれば今頃有名 YouTuber になれてたのかもしれません(たられば)。

学生時代 VAIO PCG-C1MSX で ArcCatalog 8.3 を立ち上げているところ(2004年ごろ)

ちなみに、ArcGIS 10 が登場するまで ArcMap には [カタログ] ウィンドウが搭載されていなかったので、この頃は ArcCatalog も多用していました。さらに ArcGIS 8.x は ArcToolbox も独立した exe で存在しており、当時はジオプロセシングではなく変換ツールという位置づけでした(小話)。

社会人になってまったく使わなくなったので中古で売り飛ばします。この写真はお別れ前に取った最後の一枚です。思ったより値が付いてよかったです。

SONY VAIO P シリーズ(購入せず)

2009年。ネットブックという言葉が流行始めた頃。iPhone というスマートフォンが登場し始めたけど、まだほとんどがガラケーを使っていた時代。外出先で PC を使いたいと思って見てましたが、結局買わず。この頃もまだ「割り切ったおつきあい」ができなくて、PC 買うんならそれ一台ですべてまかないたいけど、スペック的に足りないと断念しました。スペック的にも少し高かった。こいつを買っていれば WordPress 黎明期からブログを開設しているブロガーとしてアクセス数も増えていたのかもしれません(たられば)。

Sony VAIO Pシリーズ

SHARP IS03 +ELECOM TK-BP017(購入)

2010年冬。PC ではないですが、はじめて手にしたスマートフォンである au の IS03 で文字入力をするために購入。この頃は Android 2.1.1 で OS 標準ドライバーでは Bluetooth 接続できず、専用ソフトでの接続でした。そのためキー入力のレスポンスも悪くまったく使い物にならなくてお蔵入り。機種変更した HTC J butterfly なら Android から直接ハードウェアが認識できるようになり使える状態となりました。

この記事を期に改めて今の docomo XPERIA Z5 に接続してみるとサクサク動きます。Simplenote でメモを取るのには十分でした。GPD Pocket と比較するとキーボードは大きいので打ちやすいです。2つに折りたためるので持ち運びにも便利です。

こうなると Android に Bluetooth キーボードとマウスでいいんじゃないかとか、Windows 10 タブレットにつなげば良かったんじゃないかとか思えてきましたが、過ぎたことを考えるのは止めることにしておこう。

キングジム ポメラ(購入せず)

これも PC ではないですが、「割り切ったおつきあい」の感覚が備わってきたころ、外出先でブログのネタを集めるのにいっそのことポメラを買おうかと思った時期がありました。ただ、テキスト エディターに 5万円(定価)はなぁと思って幾度となく見送りました。これならさっきのスマホに外付けキーボードかなと思ってしまいます。現在最新の pomera DM200 はキーボードも打ちやすそうです。

ポメラ

ASUS Transbook Chi T90(購入せず)

2016年春。ThinkPad X260 を購入する際にコンペで競ったのがこの Transbook T90 chi。情報収集していると、VAIO Pシリーズの再来と言われており、なかなか人気があるようです。ただ、トラックポイントやタッチパッドが付いておらず、マウスを使うかディスプレイを直接タッチする必要があります。キーボードの打ちやすさは ThinkPad にはかないませんが、GPD Pocket よりは打ちやすいです。値段もそこそこだけどスペックそこそこなのでネットサーフィンと文書作成と割り切れば良いでしょう。T90 はキーボードとディスプレイ(本体)が完全にセパレートできるので、あらためて見るとブログ専用と割り切ればこっちの方がコスパ最高なんじゃないかという気がしてしょうが無いです。結局文書書く以外にもいろいろやってるので ThinkPad X260 を購入したのは正解でした。

Asus Transbook Chi T90

GPD Pocket(購入)

2017年夏。結局社会人になって最初にかったノートPCは ThinkPad X260 となったのですが、今の X シリーズは液晶が 16:9 の A4 サイズなので、そこそこ大きいです(B5 サイズだったのは液晶が 4:3 だった X61 まで)。なるべく外出はヒップバッグとか小さい鞄にしたいので、大きいパソコンは「持ち出そう」という気力がなかなか生まれません。今回は、トラックポイントが付いていることが決めてとなり、購入を決意しました。

購入後のレビューへと続いていきます。

一昨日スタバで使ってたら向かいに MacBook 使ってる女子大生(っぽい人)がいたけど、今はノマドワーカーでない普通(に見える)の人も普通にノートPC 持ち歩いてるのね。

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  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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