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ダイビングセミナー「追越車線で潜れ!」

2016/4/11 (月)

久しぶりにダイビングの話題です。最後に潜ってから 2 年近く経ってしまいました。去年は一度も潜らないのに年会費だけ納めてる状態で、せめて潜る話だけでも聞きたいと思い、ダイビングのセミナーに参加してきました。

第七回 JAUSワークショップ & JCUEカフェ No.21「追越車線で潜れ!」

内容は特殊なボンベや水中スクーターなどを使って深く、長く潜るテクニカルダイビングに関して 3 人の外国人の方が講演されるというものでした。

参加者は 50 人以上でほとんどの方がダイバー、そのうち 30 人以上がテクニカルダイバーとかなり専門的な人が集まった集会でした。

IMG_20160411_1915041 人目の方はフィリピンでの水中洞窟の調査に関する内容で、5 年の調査を経て洞窟を潜ってマッピングするというものでした。

IMG_20160411_195120マップ深度グラフ計測結果からの 3D マップ2 カ所のエントリーポイントからそれぞれ水中洞窟を探索し、最後に 1 つにつながっていることを確認できたというお話で、結果の地図を見せてくれました。洞窟のマッピングはどうやって行うのか疑問にもう思ったので、質問コーナーで「水中だと GPS は使えないけどどうやってナビゲーションしてマッピングするのですか?」と聞いてみました。洞窟の地図はこのように作成するそうです。

水中での地図作成は以下の 3 つを計測しながら進む

  • 深度(ダイブコンピューター)
  • 方位(コンパス)
  • 距離(水中索)

潜水中はメインの人が計測し、2 人目のダイバーが計測した結果を防水ノートに手書きでメモしていくそうです。深度はダイコンで、方位はアナログコンパスでと、この辺は普通のダイビングと同じ装備なのでイメージできます。距離については、洞窟探査の場合エントリーポイントからロープを伸ばして進むので、そのロープに距離目盛りが書かれて計測ができるのだそうです。Wikipedia にも載ってました。

エントリーポイントは GPS で計測しているので、この測定結果を元に陸に上がってから特殊なソフトで地図を作成するのだそうです。

そこでは「ありがとうございました。」って終わったけど、後からその特殊なソフトが何なのかじわじわ気になってきて、追加で質問すればよかったと後悔してきます。

2 人目の方は水中スクーターについて。

水中スクーターのルーツは人間魚雷

水中スクーターのルーツは人間魚雷

水中スクーターのルーツは人間魚雷だそうです。なるほど、ちなみに "Human Torpedo" を翻訳するとたしかに "人間魚雷" になるけど、片道切符想定なのは特攻兵器である回天で、欧米の兵器ではそれ自体で敵に体当たりするものではないです。詳しくはWikipedia の解説を読んでみてください。1 人目の方も含め、スクーターを使うことで長距離を楽に移動できるようなるので、酸素消費量も少なくできるメリットを説明されてました。このセッションでの質問コーナーで「ジェームスボンドが使ってるのもこれですか?」と聞いた人がいて、登壇者は「Sure!」と答えてたのがおもしろかった。

3 人目の方は SUEX というイタリアの水中スクーター メーカーの方。民間から軍用まで幅広く手がけてるそうです。今はスクーターは特別な人たちだけが使ってるかもしれないけど、ドライスーツもダイブコンピューターも一昔前は特別な人たちが使ってたものなので、遠くない将来には普通のファンダイブでもスクーターが使われる時代になってるかもいれないというメッセージで締められました。

水中スクーター

水中スクーター

ダイブコンピューターと繋げた画面

ダイブコンピューターと繋げた画面

セミナーが終わって

セミナー終了後にどうしても特殊なソフトが気になって、というかある回答に期待して講演者に直接聞いてみました。

「さっき質問したときに言ってた特殊なソフトって何のソフトですか? GIS?」

「Yes, ArcGIS!」

講演者の方と熱い握手をして会場を後にしました。期待通りの答えを返してくれてありがとうございました。

これで今夜はぐっすり眠れます。

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  • この記事を書いた人

羽田 康祐

伊達と酔狂のGISエンジニア。GIS上級技術者、Esri認定インストラクター、CompTIA CTT+ Classroom Trainer、潜水士、PADIダイブマスター、四アマ。WordPress は 2.1 からのユーザーで歴だけは長い。 代表著書『地図リテラシー入門―地図の正しい読み方・描き方がわかる』 GIS を使った自己紹介はこちら。ESRIジャパン(株)所属、元青山学院大学非常勤講師を兼務。日本地図学会第31期常任委員。発言は個人の見解です。

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