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拡張子 "MXD" の由来

2008/7/1 (火)

ふと後輩から、「”MXD” ってなんの略なんですか?」と聞かれました。突飛押しもない質問されて答えられませんでした。ArcGIS で扱われる拡張子にはこんなのがあります。

  • MXD (ArcMap Document、マップ ドキュメント ファイル)
  • SXD (ArcScene Document、シーン ドキュメント ファイル)
  • 3DD (ArcGlobe Document、グローブ ドキュメント ファイル)
  • LYR (レイヤ ファイル)
  • CAL (条件式ファイル、高度なフィールド演算式)
  • LXP (Esri Label Expression、ラベル条件式)
  • SHP (シェープファイル、代表的な拡張子)
  • GDB (ファイル ジオデータベース、フォルダ)
  • MDB (パーソナル ジオデータベース、Access MDB を使用)
  • など

MXD の "M(Map)" と "D(Docment)" は想像がつくけど、"X" は何の略か想像ができません。ArcGIS Developer Help をみてもMXDに該当するクラスには "the Mx Document" としか書かれてません。Ex?テストナンバー? さらに調べてると Esri のディスカッションフォーラムに同じような質問してる人がいました。MXD は

Map Explorer Document

の略らしいです。ただ、回答を書いてるのがESRIの人ではなくイギリスの人だったのでいまいち信憑性が低い。でもサポートにこんなこと聞くのも申し訳ないので、米国で働いてる友人に調べてもらいました。そしたら、この答えは正解みたい。さらにトリビアも教えてくれて、ArcInfo 8.0 開発当初は「ArcMap」アプリケーションは「Map Explorer」という名称にする予定だったらしい。それが「ArcMap」に変更されたけど、拡張子だけはそのまま残ったんだそうな。 ArcObjects でも ArcMap 関連のクラスには "Mx"、ArcCatalogには "Gx"、ArcScene は"Sx"、ArcGlobeは"GMx" という接頭辞がつくけど、これに由来してたんですね。

  • B!