座標系チートシート

      2017/11/22

日本全国の GIS データを扱っていると、どこが何帯・何系かぱっと知りたいことがあります。そこで使えるのが「ユニバーサル横メルカトル座標系と平面直角座標系の適用区域」です。

このシートで日本でよく利用される UTM 座標系と平面直角座標系の適用区域を示した図です。標準地域メッシュ、適用される帯と系を色分けして表と対応、座標系の原点経緯度を示しているのが特長です。

ArcGIS 10.1 for Desktop から下図のように [座標系] ダイアログの検索ボックスに WKID(EPSG コード)を入力して絞り込むことができるようになりました。

[座標系] プロパティ

[座標系] プロパティ

また、ArcGIS の各種 API 等でも座標系を WKID で指定するような仕様があるため、ひと目で WKID が分かるとより使いやすいかと思います。そこで最近、表中に座標系の WKID を追加する修正を加えました。地理座標系の WKID も追加しています。

ちなみに、WKID (EPSG) とは座標系に付番されたコード番号です。

EPSGコードの管理を現在行っているのは、イギリスのInternational Association of Oil & Gas Producers(以下OGP)のGeodesy Subcommitteeですが、もともとはEPSGの正式名称であるEuropean Petroleum Survey Groupという団体がこの仕組みを作成しました。この団体は、ヨーロッパ諸国の石油産業とのつながりを持った科学団体で、名前のとおり石油発掘のために 測地学、測量学、地図製作などの専門家が所属していました。そのため、石油発掘の手助けとなる地図作成時に有効なEPSGコードを作成した、と言われてい ます。
EPSGは2005年にOGPに吸収されましたが、座標系を整理するコードは未だにEPSGコードと呼ばれています。
インフォマティクス社 Web サイトより引用

日本測地系2011 のような新しい座標系はまだ EPSG に登録されていないため、ArcGIS では独自の番号が付けられています。そのため ArcGIS では EPSG コードを含めて "WKID (Well-known ID)" と呼んでいます。

昨年オンサイト トレーニングで伺ったお客様オフィスの壁にこの表が貼ってあるのを見たときは涙が出そうになりました。他にも使っていただいている話を伺ったりしていて、うれしい限りです。

デジャヴされた方に誤解のないよう説明しておくと、この図は 2003 年の学生時代に「座標系が一目で分かる図がほしい」と思って作成したものです。入社後 2年目ぐらいにリファレンスカードを作る企画出た際「昔作ったデータがありますよ」と言って提供したのがこの図です。なので、こちらがオリジナルとなります。

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